「天職」の3つの条件とは?
- 仕事に興味を感じるか
- 本当にやりたいことか
- 自分で考え、決定しているか
みなさんは自分の仕事に満足しているでしょうか?
「今の仕事をやめたい!転職をしたい!」
「自分の好きなことや、趣味を仕事にしたい」
「ワクワクする仕事がしたい」
「やりたいことが見つからない」
このような悩みを持っている人は多いのではないでしょうか?
今回は心理カウンセラー中越裕史さんの『「天職」がわかる心理学』から、自分の天職を見つけるために役立つことを紹介したいと思います。自分の転職や、やりたいことが見つかっていないという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「いつかやりがいになる」では解決しない
心理学では”期待理論”と言って、「頑張ったらいい結果が待っている」という期待がなければ、人のやる気は出てこないという考え方があります。
仕事を続けていれば、そのうちやりがいを見つけることができると、そう思いたくなります。しかし、自分の上司が辛そうに働いていたり、家族との時間が取れずに悩んでいたりと、そのような上司を見ていて、「この仕事で頑張り続けよう!」と、思えるでしょうか?
出世すればするほど、他人との人間関係に悩み、イライラしてしまい、家庭でもうまくいかない…そのような仕事で、ずっと生活し続けられるのでしょうか?
今の仕事を続けて、幸せな未来が想像できるかということを、もう一度考えてみるのはどうでしょうか。
こころを満たす3要素
この記事の冒頭でも書きました、
- 仕事に興味を感じるか
- 本当にやりたいことか
- 自分で考え、決定しているか
この3要素が当てはまる仕事はないかと、考えてみましょう。この要素を満たすためには、まず、「好きなこと探し」をすることが、天職への近道になります。好きなことをとことん追求することが、ひとつの基準になります。それでは、どのようにして「好きなこと探し」をしていけば良いのでしょうか?
1日5分、好きなことをやる
自分の好きなことを見つけるには?
この本では、自分の好きなことを見つける方法として、「1日5分だけ、好きなことをやる」ことを始めてみようと書かれています。
そして大切なポイントとして
- 小さな行動であること
- 楽しい行動であること
- 毎日できる行動であること
この3つがあげられています。
例えば・・・
1日5分、本を読んでみる
1日5分、絵を描いてみる
1日5分、詩を書いてみる
など、ほんの些細なことで構いません。何か1つ、自分の好きなことや、小さい頃好きだったことを始めてみてください。そうすることによって、小さくて楽しいことを毎日続けることで、だんだんと自分に自信がついてきます。
例えば、昔から漫画や絵や、イラストを書くことが好きだったとしたら、「1日5分だけ、イラストを書く」ということをしてみてはどうでしょうか?今では、LINEスタンプを売って利益が出たり、クラウドワークスなどで仕事の依頼を受けることができます。
「継続は力なり」です。毎日続けることで、イラストも格段に上手くなると思いませんか?毎日好きなことを続けるだけで、仕事になるかも!
「ハピネスブースター」
「意義のあるささいなことは、意義のない偉大なことよりも、人生にとってずっと大切だ」心理学者 カール・ユング
『ハーバードの人生を変える授業』(文庫版)P.30
ベストセラーとなったタル・ベン・シャハーさんの『ハーバードの人生を変える授業』という本には、「ハピネスブースター(幸福感増幅行動)」というものが載っています。この本には、次のような問いが投げられています。
あなたにとって、フォートノックスのすべての金塊より価値があることは何ですか。もしまだそれが見つかっていないなら、あなたの人生を幸福という通過で豊かにしてくれるものは何だと思いますか。
『ハーバードの人生を変える授業』(文庫版)P.28
いまはしていないことで、人生にとっての「究極の通過」を稼げる行動はありますか。たとえば、週1回の映画を観に行くことは豊かな生活に役立ちますか。
『ハーバードの人生を変える授業』(文庫版)P.29
この本では、「短時間でできる、現在にも将来にも有益な行動」のことを「ハピネスブースター」と呼んでいます。
このように、自分の好きなことを生活に取り入れることで、もっと幸せになることができます。私も仕事の前に少しでも読書をすることで、より有意義な1日を過ごすことができるようになりました。
事例「自然が好きだった男性」
この本の事例では、3回転職をし、現在の仕事にも不満がある男性が出てきます。その男性は、子供の頃、「自然に関することが大好きで、虫や魚を捕まえていた」という「好きなこと」が出てきます。
しかし、仕事をしている当時は、しばらく自然のあるところに行っていないと述べています。そこで中越さんは「自然に関する本を、1日1回開くこと」を提案しました。
え?それだけ?と私も思いましたが、のちにこの男性は、自分から時間を見つけ、自然のあるところに行くようになったそうです。そこで、自分の好きだったことに触れ、すごく楽しかったと述べていました。
その後、中越さんとの会話で「水族館で水質管理をする仕事もある」ということに気づけたそうです。「自然に関する本を、1日1回開くこと」から、このように考えが変わっていったということを読み、とてもうらやましく思いました。
おわりに
私がブログを書き始めたキッカケ
この本を読み、私の生活も大きく変化しました。
私も、現在の仕事に満足できておらず、「やりがい」見いだすことができておらず、悩んでいました。そこで、この本を読み、「好きなことを始める」ことにしました。
私は昔から、色々なことに興味を持つタイプでした。「自分は何が好きだったんだろう?」と思い、過去を振り返ってみたところ
- 漫画を描く、紙芝居を描く
- イラストを描く
- 小説を書く
- ラジオ的なことをする
- 軽音部に入り、ライブをする
などなど、小学校の頃から大学までさかのぼり、「自分が好きだったこと」を書き出してみました。すると、私は「自分で何かを表現すること」が好きだったことに気づきました。
自分が書いた漫画を、面白いといってもらえる
話が面白いと言ってもらいたい
全員で盛り上がって、ライブをしたい
ということを大事にしていた気がしました。
そこで、大学時代にやりたかった、ブログを書くということに挑戦してみようと思い、今に至ります。今は仕事に行く前に記事を書くこともあり、その話題を集めるために読書をすることが、本当に楽しいです。将来的に、ブログやライターとして、仕事ができるようになりたいと夢見ています。まずは1日5分でも、自分の好きなことを始めるのはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。またお会いしましょう。それではっ!なっつんでした!